葬儀・仏事豆知識

公開日2023/06/12
更新日2023/06/20
仏事・法要編

お盆の流れと飾り方

目次

    お盆はご先祖様の里帰り

    お盆はご先祖様のお里帰りです。

    ご家族で心を込めて、お迎えしたいものです。

     

    東京をはじめ7月に行われるお盆(新盆・7月盆)が主流の地域と、813日~16日に行われる旧盆(8月盆)の地域があります。

    ご先祖様が帰ってくる日を迎えるために必要なものは計画的に準備するのがよいでしょう。直前になってあわてないように、流れを確認しておきましょう。

    お盆の流れ

    ■事前準備

    • 【寺院へ依頼】
    • ・不明な点はお寺様へ事前にお尋ねしておきましょう。
    • 【お墓・お仏壇の掃除】

    • ・帰ってこられるご先祖様の霊のためにきれいにしておきましょう。
    • 【自宅の準備】

    • ・盆棚、仏具、ローソク、線香、盆提灯の用意をしましょう。
    • ・訪問くださった方へのお礼の品を用意しましょう。
    • ・新盆の場合は、白い提灯などの盆提灯を用意しましょう。

    お仏壇のセレモア各店でも、お盆の準備に関するご相談を承りますのでお気軽にお問い合わせください。

     

    12日までにお迎え準備

    飾りつけや、お供えの準備を済ませておきましょう。

    13日(迎え盆・お盆の入り)

    :お位牌を仏壇から盆棚に移します。

    仏具、御霊膳、花、キュウリの馬とナスの牛(精霊馬と精霊牛を模しています)などを供えましょう。馬の背に乗って早く帰ってきて欲しい、帰りは牛の背におみやげを沢山積んでゆっくり帰って欲しい、という気持ちが込められています。
    お迎えの提灯、お供え物、花、線香、ローソクなどを準備しましょう。

     

    午前:お墓参り
    家族そろってお墓参りに行きます。
    迎えは早く、送りはゆっくりでといわれてます。

    夕方:迎え火
    盆提灯に火を灯し、家の玄関か門口で「迎え火」をたき、ご先祖様の霊をお迎えします。

    迎え火は「ほうろく」という素焼きのお皿に「おがら」という麻の茎を乗せて火を灯す風習のことです。ご先祖様への目印の意味があり、夕方頃になったらご自宅の玄関前などで「迎え火」を焚いてご先祖様をお迎えします。

    盆提灯にも明かりをつけます。(新盆の場合は「白紋天」という白い提灯を用意します。)

    14日・15

    お盆の間は灯明を絶やさず、家族と同じ食事を朝昼晩供えます。

    僧侶を迎え、読経していただきます。菩提寺で法要を営まれる場合もあります。

    親族や知人を招いて会食をすることも多いようです。

     

    16日(送り盆)

    夕方:送り火

    家の玄関先か門口で「送り火」をたいて、ご先祖様の霊をお見送りします。

     

    ※お盆の行事は地域によって異なります。

    ※お墓の所在や法要のお日にちの都合により、お墓参りのお日にちなどは前後します。

    菩提寺(檀家になっているお寺様)へご相談の上で日程を決めましょう。

    ※浄土真宗では、亡くなられた後すぐに極楽浄土に往くと考えられているので、お盆行事は行わないのが一般的ですが、お寺様へご確認ください。

    (参考:「セレモアはじめてのお盆お迎えガイド」

     

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