葬儀・仏事豆知識

公開日2022/11/12
更新日2024/11/15
仏事・法要編

「喪中はがき」のお悩み解決します。

目次

    「喪中はがき」とは?

    「喪中はがき」は、故人が亡くなったことを知らせるものではなく、年賀状を出せないことを伝えるための「年賀欠礼状」という挨拶状です。

    新年の挨拶を控えさせていただくというお詫びなので、毎年、年賀状をやり取りしている方には必ず「喪中はがき」を出すようにしましょう。

     

    「喪中はがき」の対象になる親族の範囲

    喪に服すべき親族の範囲については、一般的には二親等以内の親族といわれています。

    範囲については厳密な決まりがあるわけではありませんので、別世帯であっても親しくしていた親戚や、故人に特別な想いがあり喪に服したいという意向がある時は、喪中はがきを出される場合もあります。

    親戚にも送るのでしょうか?

    最近では、喪中である身内同士でのやり取りを省略する場合もありますが、喪中はがきの本来の意味は年賀状を出せないご挨拶状です。普段から年賀状のやり取りをされている親戚には出されるとよいでしょう。

    葬儀に参列してくださった方にも送るのでしょうか?

    葬儀に参列していただいた方にも「喪中はがき」を送るのがよろしいとされています。

     

    喪中はがきはいつまでに出すの?

    年賀状は毎年111日から発売されます。そのため喪中はがきは一般的に、10月中旬から11月初旬までには出すようにしましょう。あまり遅くなると年賀状の準備を始めてしまわれる心配があります。できるだけ早いほうがよいでしょう。私製で喪中はがきを作られた場合に貼る切手は、基本的には弔事用の切手を使います。

    2024年10月に「喪中はがき(胡蝶蘭)」が廃止されました。
    通常はがきを弔事用に使われても何ら差支えはございませんが、弔事用の切手に「85円普通切手・菊」がありますので喪中はがきは私製で作られてこちらを使われてもよろしいでしょう。

    ビジネス上の関係者にも送るのでしょうか?

    ビジネス上でもプライベートな関わりがある方は「喪中はがき」を送るようにしましょう。

    最近は「プライベートと仕事を分ける」というお考えの方も増えてきていますので、通常通り年賀状を送付するという場合も少しずつ増えています。

     

    合わせて読みたい

    公開日2025/09/26
    更新日2025/09/26
    仏事・法要編

    お彼岸に食べる「ぼたもち」と「おはぎ」

    お彼岸のお供え物として親しまれてきた「ぼたもち」と「おはぎ」。今では区別なく呼ばれることも多いですが、もともとは季節によって呼び名や形に違いがありました。   おはぎとぼたもち ― 季節の呼び名 お彼岸といえば欠かせないのが「おはぎ」と「ぼたもち」。実は春と秋で呼び名が分かれていたことをご存じでしょうか。春は牡丹の花に見立てた「ぼたもち」、秋は萩の花になぞらえた「おはぎ」と呼ばれます。夏は「夜船」、冬は「北窓」と、四季に応じた名も残っています。   形やあんこにも違いがあり、春は丸くこしあん、秋は俵型で粒あんが一般的でした。今では保存技術の進歩であんこの種類を問わず作られるため、違いはあいまいになっています。   さらに地域によっても呼び方はさまざま。もち米なら「ぼたもち」、うるち米なら「おはぎ」と分ける所や、きな粉とあんこで呼び分ける所もあります。中にはご飯の潰し方で「半殺し」「皆殺し」と表現する地域まであるそうです。
    もっと読む
    公開日2025/09/26
    更新日2025/09/26
    仏事・法要編

    お彼岸について知りたい

    「彼岸(ひがん)とは、仏教用語で現世を表す「此岸(しがん)」に対して、向こう岸である極楽浄土を表す言葉です。
    もっと読む
    公開日2024/05/10
    更新日2024/05/10
    仏事・法要編

    戒名をもらうタイミングはいつ?

    『戒名(かいみょう)』とは、出家をした僧侶や信者に生前に与えられる「仏様の弟子としての新しい名前」のことです。 戒名の「戒」には「戒め(いましめ)」という意味があり、これは修行中に守るべき戒律のことを指します。『戒名』は、仏教の教えを学び、日々修行を重ねながらこの厳しい戒律を守ることを約束した証として授かるものでした。 出家していない一般の人でも戒名を授かることができるようになったのは江戸時代からといわれています。  
    もっと読む
    公開日2023/06/13
    更新日2023/06/20
    仏事・法要編

    盆提灯について

    ご先祖様は提灯の明かりを目印にお戻りになると言われており、ご先祖様の迎え火としての意味があります。 ご先祖様をお迎えするために欠かせないご先祖様へのお飾りのひとつです。お買い求めの時期はお盆前の6月から7月が中心となりますので早めに準備しておきましょう。吊り下げ型や床置き型など種類は様々あります。
    もっと読む
    公開日2023/06/12
    更新日2023/06/20
    仏事・法要編

    お盆の流れと飾り方

    お盆はご先祖様のお里帰りです。 ご家族で心を込めて、お迎えしたいものです。   東京をはじめ7月に行われるお盆(新盆・7月盆)が主流の地域と、8月13日~16日に行われる旧盆(8月盆)の地域があります。 ご先祖様が帰ってくる日を迎えるために必要なものは計画的に準備するのがよいでしょう。直前になってあわてないように、流れを確認しておきましょう。
    もっと読む
    公開日2023/04/26
    更新日2023/05/18
    仏事・法要編

    法要のお返し 気をつけることは?

    法要に出席してくださったお礼としてお返し物をご用意します。お渡しする品物は「返礼品」「引き物」「手土産」などと言われます。 お茶やのりや菓子折など召し上がるものやタオル等日常的に使用する消耗品、最近はカタログギフトなども人気です。 法要当日に出席者へお礼のご挨拶と共にお渡しします
    もっと読む