なぜ盆提灯を飾るのですか?
ご先祖様は提灯の明かりを目印にお戻りになると言われており、ご先祖様の迎え火としての意味があります。
ご先祖様をお迎えするために欠かせないご先祖様へのお飾りのひとつです。お買い求めの時期はお盆前の6月から7月が中心となりますので早めに準備しておきましょう。吊り下げ型や床置き型など種類は様々あります。
どのくらいの期間、飾るものですか?
地域により7月盆(7/13~16)と8月盆(8/13~16)があります。(※地域の風習に合わせましょう)一般的にお盆の月に入ったら飾り付けを始めることが多いようです。
遅くとも前日の12日には飾りつけを終わらせ、片づけは「送り火」が終わってからにしましょう。
提灯は一対で飾りますか?
盆提灯を飾る数は、特に決まりはありません。
仏教では、寺院やお仏壇の装飾同様左右対称がよいとされていますので一対で飾ることが理想ですが、飾る場所のスペースが狭いときは一つだけでも大丈夫です。
ミニ盆提灯などいろいろな種類の盆提灯がありますので状況に応じてお選びください。
盆提灯は誰が用意するの?自分で購入してもよいですか?
絵柄のある提灯はご自身で購入されても、贈られたものでも、どちらでも構いません。
亡くなられてから初めてのお盆である新盆(初盆)に用意する白い提灯(“白紋天“しろもんてん)は、ご家族が用意されます。
明かりはいつ灯すの?
夏の夕暮れはいつもまでも明るいため、いつ灯したらよいか悩まれることもあると思います。気象用語で夕方の6時から夜の9時の間を「夜のはじめ頃」と呼ぶそうなのでこの頃を目安にされても良いですね。
宗派による盆提灯の違いはありますか?
盆提灯には宗派の違いはありません。
しかし浄土真宗の場合には、他の宗派と異なり一般的なお盆を行わない為、白紋天はご用意しません。地域によりますが浄土真宗独自の「切子灯籠(きりことうろう)」を用意される場合があります。