お葬儀はどこでできるの?
かつては自宅や集会所で行うことがほとんどだった葬儀ですが、現在では、専用の葬儀式場などで行うことが一般的になりました。
式場は、宗教形式やご希望の葬儀の形態、会葬者の人数を踏まえて決定していきます。
一口に葬儀式場と言っても、公営の式場や寺院が運営している式場、葬儀社の会館など複数あり、それぞれ特徴が異なります。
式場の種類と特徴
◇公営式場(公営斎場)
公営式場は、各自治体が運営している式場です。「〇〇市斎場」のように自治体の名称がついていることが多いです。火葬場が併設されている施設もあります。
公営の為式場使用料は、民営の式場に比べると低価格です。
使用については利用者の住民登録による制限はありますが、住民でなくても利用できる場合もあります。ただし、自治体により規定が異なりますので必ず確認が必要です。
公営の式場は利用希望が多いため予約が取りづらく、ご安置期間が長くなってしまう傾向があります。
◇民営式場
民営式場(民営斎場)とは、葬儀社や寺院などが運営している式場です。式場によっては、運営している葬儀社のみが利用可能などの制限があります。式場料金は、公営式場に比べると高めです。
東京都心部などは火葬場が併設されているタイプの式場もありますが、予約が取りづらく、ご安置期間が長くなってしまう心配があります。
寺院が運営している式場は、在来仏教に限るなどの規定がある場合があります。また、ご利用を檀家に限っている式場もありますのでお問い合わせください。
◇地域会館(公共施設)や集会所
町内会の方や地域の方が利用できる地域会館などを葬儀式場として利用することがあります。
例えば、公民館や集会場、自治会館、コミュニティセンター、マンションの共有施設などです。葬儀式場として利用が可能かどうか、また費用はどうなるのか等、事前に管理者に確認が必要です。
メリットはご自宅のすぐ近くで行うことになるので、ご近所の皆さまは弔問がしやすく便利ですが、施設の性質上、ご遺体のご安置はできないため、お式までは別にご安置先の確保が必要になります。
◇自宅
自宅で葬儀を行う場合、使用料がかからない、慣れ親しんだ場所から見送ることができる、ご近所の皆様が参列しやすいなどの良い点がありますが、その反面大変なことも多くあります。
まず、葬儀式場としての環境を整える必要があります。
例えば、祭壇を飾り、棺を安置するスペースと親族・会葬者の席、座布団の用意・焼香スペース、また宗教家の控室として利用するスペース、などが必要です。
式場となるお部屋も、家具を動かさなければならない場合があります。
自宅周辺に霊柩車などの車両を止められるスペースがあるのか、参列者用の駐車場も考えておかないといけません。
なお、葬儀当日はもちろん葬儀前後の参列者や関係者の出入りが多くなるため、ご近所の皆様へ事前にご挨拶をするなどの配慮は大切です。
近年は、住宅事情などから玄関からの出棺が一般的ですが、難しい場合は他の動線を選択します。
お棺はどこから出棺しなければならないという決まりはありませんが、玄関以外の窓や縁側から出る風習が残っている地域もあるようです。
ご自宅でのお葬儀をお考えの場合は、葬儀社に事前に相談されると安心です。
式場の選び方のポイント
◇人数
親族の人数と会葬者の人数によって式場の大きさ(席数)を決めます。親族が座れる席数が十分確保できる式場を選択しましょう。
◇場所
喪主の自宅近辺で行うのか、故人の自宅近辺で行うのか、参列される方のことを考えて決めるとよいでしょう。
遠方からの参列者が多い場合、立地や交通の便なども重要です。
自宅近くではなく、あえて都心の交通の便のよい式場を選択されるという場合もあります。
◇内容(形式)
ご本人やご家族の希望、菩提寺があればご住職、もしくは氏子になっている神社・洗礼を受けた教会などの宗教家のご指示に沿って葬儀内容を決定します。
式場によっては宗教形式に制限がある場合がありますので確認が必要です。
音楽を流したいなど特別な希望があれば、対応できる設備が整っている式場かどうかを事前に確認しましょう。
◇予算
式場で葬儀を執り行う場合、式場使用料がかかります。葬儀費用全体の中で式場使用料はかなりのウェイトを占めます。
都内の民営式場の使用料は一般的に25万円程と言われます。費用を抑えたい場合は、お住まいの自治体に公営の式場がないかなど調べておくとよいでしょう。
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