葬儀・仏事豆知識

公開日2024/05/10
更新日2024/05/10
仏事・法要編

戒名をもらうタイミングはいつ?

目次

    そもそも戒名とは何ですか?つける理由は?

    『戒名(かいみょう)』とは、出家をした僧侶や信者に生前に与えられる「仏様の弟子としての新しい名前」のことです。

    戒名の「戒」には「戒め(いましめ)」という意味があり、これは修行中に守るべき戒律のことを指します。『戒名』は、仏教の教えを学び、日々修行を重ねながらこの厳しい戒律を守ることを約束した証として授かるものでした。

    出家していない一般の人でも戒名を授かることができるようになったのは江戸時代からといわれています。

     

    戒名は亡くなってからつけるの?

    近年では、死後にご自身の菩提寺の住職により授けていただくケースがほとんどです。

    檀家になっている寺院を持っていないという方でも、葬儀社を通じて僧侶を紹介してもらい、戒名を授けていただくことが一般的です。

     

    亡くなられた後に仏の道を歩む僧侶になることを「没後作僧(もつごさそう)」といいます。この考えから「亡くなってから戒名を授かる」という形が定着したのではないかと言われています。

    戒名のない宗派もあるの?

    浄土真宗はその教義に戒律や授戒はなく、「聞法者(もんぽうしゃ)=仏の教えを聞くもの」という意味をこめて「法名(ほうみょう)」といいます。日蓮宗は「信仰に入った証」の意味で「法号(ほうごう)」が与えられます。

     

    戒名(法名・法号)は自分でつけてもいいの?

    戒名は、迷うことなく極楽浄土に導かれるように授けてもらう仏弟子としての名前です。

    寺院や社会への貢献度、信仰の深さ、人徳などを住職が判断して授けるものとされています。

    戒名につけたい文字がある場合には、事前に僧侶に相談されるとよいでしょう。

    合わせて読みたい

    公開日2023/06/13
    更新日2023/06/20
    仏事・法要編

    盆提灯について

    ご先祖様は提灯の明かりを目印にお戻りになると言われており、ご先祖様の迎え火としての意味があります。 ご先祖様をお迎えするために欠かせないご先祖様へのお飾りのひとつです。お買い求めの時期はお盆前の6月から7月が中心となりますので早めに準備しておきましょう。吊り下げ型や床置き型など種類は様々あります。
    もっと読む
    公開日2023/06/12
    更新日2023/06/20
    仏事・法要編

    お盆の流れと飾り方

    お盆はご先祖様のお里帰りです。 ご家族で心を込めて、お迎えしたいものです。   東京をはじめ7月に行われるお盆(新盆・7月盆)が主流の地域と、8月13日~16日に行われる旧盆(8月盆)の地域があります。 ご先祖様が帰ってくる日を迎えるために必要なものは計画的に準備するのがよいでしょう。直前になってあわてないように、流れを確認しておきましょう。
    もっと読む
    公開日2023/04/26
    更新日2023/05/18
    仏事・法要編

    法要のお返し 気をつけることは?

    法要に出席してくださったお礼としてお返し物をご用意します。お渡しする品物は「返礼品」「引き物」「手土産」などと言われます。 お茶やのりや菓子折など召し上がるものやタオル等日常的に使用する消耗品、最近はカタログギフトなども人気です。 法要当日に出席者へお礼のご挨拶と共にお渡しします
    もっと読む
    公開日2023/04/26
    更新日2023/04/26
    仏事・法要編

    しっかり知りたい 命日のこと

    「命日」といえば、一般的には「亡くなられた日」を指します。 しかし本来は「祥月命日」と「月命日」とがあり、それぞれ別の意味があります。 ■祥月命日 「祥月」とは亡くなられた同じ月、「命日」は亡くなられた日にちをさしますので、「祥月命日」は年に1回です。 ■月命日 それに対して「月命日」は、毎月の亡くなられた日にちを指します。
    もっと読む
    公開日2023/03/05
    更新日2023/11/07
    仏事・法要編

    お香典返しの時期と気をつけることは?

    お香典返しは、「故人様に関する弔事が滞りなく終わりました」という報告とお礼を兼ねたものとして、四十九日法要の終了後にお届けします。忌明け(四十九日)の翌日から、1か月くらいの間に先様に届くようにご用意されるとよいと言われています。 お香典返しは仏教の慣習ですが、神式やキリスト教式の葬儀を行った場合でも同様にご用意することが一般的です。亡くなられてから1か月くらいを目安にお届けされる方が多くいらっしゃいます。
    もっと読む
    公開日2023/01/23
    更新日2023/05/22
    仏事・法要編

    四十九日法要の三月掛け(みつきかけ)とは?

    忌明けの四十九日法要は、亡くなられたお日にちより49日目またはそれ以前に行います。そのため日取りによっては法要日が亡くなられた月の翌々月になることがあります。 これを三月掛け(みつきかけ)や三月またぎ(みつきまたぎ)と言うことがあります。例えば、1月15日に亡くなられた場合は四十九日が3月4日となります。1月・2月・3月の三月(みつき)に渡るというわけです。
    もっと読む