葬儀・仏事豆知識

公開日2024/10/28
更新日2024/11/01
葬儀準備編

直葬と密葬は別のもの?注意点は?

目次

    直葬・火葬のみお別れとは?

    通夜、葬儀・告別式を行わず火葬のみを行うことを近年「直葬(ちょくそう・じきそう)」と言われるようになりました。他にも、火葬儀や火葬式などとも言われます。

    通常の葬儀の場合は、式場を手配して祭壇を飾り、一日目は夕刻に通夜式を行い、翌日午前中に葬儀・告別式という流れになります。直葬ではその通夜、葬儀・告別式の儀式がありません。

    直葬の流れとしては、ご逝去された後に葬儀社が病院やご自宅へお迎えに伺い、ドライアイス(エンバーミングを希望される場合は利用しません)などでお体の保全を行います。その後にお打ち合わせを経て、ご自宅もしくはご安置場所にてご納棺をし、直接火葬場へ向かい火葬を行います。


    密葬とは違うの?

    「密葬」は「直葬」と何がちがうのでしょうか?

    故人や遺族・親族の交友関係が広く会葬者が多くなりそうな場合、ひとまず内々で近しい方たちのみの葬儀を行い後日改めて大きな葬儀を行うことがあります。その内々で行う葬儀のことを「密葬(みっそう)」と言います。つまり一般会葬者をお呼びする「本葬」を後日行う予定がない葬儀は「密葬」とは言えないのです。

    「密葬」は、場合によってはお式をせずに火葬だけの「直葬」の場合もあります。

    「直葬」と「密葬」はイコールではなく別のものなのです。

    直葬だと費用は安いの?

    直葬は葬儀式を行わないので式場を使いません。平均20万円近くにもなる式場料金がかからないので、その分費用が抑えられると言えるでしょう。ただし、直葬を選択する際には気を付けなければならない点があります。

     

    直葬の注意点は?

    〇 菩提寺(ぼだいじ)に事前のご相談が必要です。

    お墓はありますか?そのお墓はお寺にありますか?ご先祖のお墓があり、死後の冥福を弔う寺院のことを菩提寺といいます。

    菩提寺がある場合は、事前に直葬を考えていることを相談して、ご住職の承諾を得ておくことが大切です。

    それがなされないまま直葬を行った場合、ご納骨を断られるなど寺院とトラブルになるケースがあるそうです。

     

    〇 直葬はご家族全員のお考えですか?

    直葬は、シンプルなお別れを望む場合や費用を抑えたい場合に選ばれることが多いです。

    宗教的な儀式を省略してしまうことが気がかりというお考えの方がご家族にいらっしゃる場合には適していないかもしれません。

    ご家族間でもしっかり話し合われて、後悔の無いお別れをご検討ください。

     

    葬儀は一度きりのやり直しのできない大切な儀式です。

    悔いのないように準備をしておきたいものです。

     

    対面でご相談のできるセレモピアンは都内百貨店、駅ビルにございます。

    お葬儀のあらゆるご相談を無料で承っていますのでお気軽にお問い合わせください。

     

     

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