エンゼルケアをする目的
エンゼルケアとは、主に病院や施設で亡くなられた場合にご逝去直後に行われるお体のお手当て「死後処置」のことを言います。
エンゼルケアの目的は大きく分けて2つです。
①ご遺体をきれいに整えることで故人様の尊厳を守ります。
これはご家族の心のケアにもなります。
②適切なエンゼルケアを行うことで周囲の人々を感染症のリスクから守ります。
消毒用アルコールなどで全身を清拭(せいしき)してお体を清潔に保ちます。医療器具が取り付けられている場合は、それらを外して楽な体位に戻します。
エンゼルケアを行うことで、穏やかなお姿でのお別れが可能になります。
エンゼルケアは誰がするの?
エンゼルケアは、医療行為ではないので誰でも行うことができます。
ご家族が行う場合は、お体を清めたり、頭髪を櫛で梳かしたり、メイクをするなどの出来る限りのお世話をしてあげるとよいでしょう。ご家族の心のケアのひとつにもなると言われています。
病院であれば看護師が行うことが多いですが、介護施設や在宅療養の場合は施設のスタッフや訪問看護師に事前に確認されておくと安心です。
エンゼルケアの処置がなされていない場合は、その旨を葬儀を依頼する葬儀社へも伝えましょう。
エンゼルケアに費用はかかるの?
エンゼルケアは治療ではないため病院で行っても医療保険適用外です。
病院や施設により異なり、数千円から数万円かかる所もあるようです。費用についても事前に確認しておくとよいでしょう。
エンゼルケアとは、ただお体を清めるだけではなくその人らしい最後の姿で旅立たせるための愛情のこもった行為です。
穏やかな表情を見つめながら静かに手を合わせる時、心が安らぎ温かいものがこみ上げてくることでしょう。エンゼルケアを通して、お別れを大切な思い出に変えていきましょう。
セレモアは最期までその人らしさを大切にしたいというご遺族の願いを叶えるお手伝いをします。