お棺に入れる副葬品について
お棺に納める品物のことを「副葬品」と言います。
日本の仏教様式では、故人があの世へ旅立つための旅支度として、仏衣(白装束)や手甲、脚絆を身に着けます。また、三途の川の渡し賃とされる六文銭(多くは印刷された紙)を、頭陀袋(ずたぶくろ)に入れてお棺に納めていました。
現在も火葬場の規則に従えば、故人の身の回りの品や思い出の品を最小限、副葬品として棺に納めることは可能です
祖母の愛読書を持たせることはできますか?
読書好きだった祖母が亡くなりました。愛読書をお棺に入れることは可能でしょうか?
お棺に納める副葬品には火葬場の規則があります。本は灰が多く出る上、燃え残ってしまうので基本的には避けるべきとされています。1冊まるごと納めることは難しいですが、お好きだった一節をコピーしたものや、表紙の一部を数枚に分けてお入れすることはいかがでしょうか。
お棺に入れてよいもの・入れてはいけないもの
■入れてもよいもの
・故人へのお手紙やイラスト 思い出の場所の写真。
(故人以外の人物が写っているものは避けた方がよいと言われています)
・愛煙家の方には、たばこを一箱程度ならお入れしてもよいでしょう。
・お気に入りの洋服を上から掛けて差し上げることもあります。
(化学繊維を避け、天然素材でできているものを選びましょう)
・カツラや義歯は一緒に火葬しても問題ないとされています。
■入れてはいけないもの
・ご遺骨を傷つける可能性のあるもの金属製品やガラス製品、鏡は避けましょう。
※メガネ・文房具・宝飾品など
・火葬炉を損傷させる可能性のあるもの。
※心臓のペースメーカーを装着している場合は、必ず葬儀社に伝えましょう。外さずに火葬すると爆発の危険があります。
※異常燃焼を引き起こす可能性があるカーボン製の釣り竿や杖も入れられません。
故人の思い出の品をお棺に納めたいというお気持ちは、みなさんお持ちかと思います。
しかし、火葬して大丈夫なものは自治体や火葬場により異なりますので
ご希望の品が納められるかどうか、事前に担当の葬儀社へ確認するようにしましょう。