お香典返しにお礼は必要ですか?
香典返しには四十九日が過ぎて忌明(きあけ)となったことで、残された遺族が心機一転をすることや、無事に四十九日を終えましたという報告、そして弔意への感謝の気持ちを示すことの意味合いも含みます。
香典返しがお香典をいただいたことへのお礼になりますので、お礼に対してお礼で返すこと、つまりお礼を重ねてしまうことになります。
仏事においては「繰り返す」、「後を引く」など不幸が重なるというイメージがあることから原則的には「お香典返しのお礼は不要」とされています。
お悔みのお気持をお伝えしたい
それでもいただいた側として、ご遺族に何か言葉をかけて差し上げたいと思われることもあるでしょう。
そのときはあくまでもいただいたことへのお礼ではなく、「お香典返しの品物が届いたことと、ご遺族への気遣いの言葉だけを伝える」にとどめて、
「お気遣いいただき、大変恐縮しております」と申し上げてはいかがでしょう。相手への配慮を忘れずにお伝えになることは問題ないといえます。
気の置けない仲のご友人であれば、メールでの連絡をされることもあるかもしれません。その場合でも同様に、あくまでも「お香典返しの品物が届いたことと、遺族への気遣いの言葉だけを伝える」ようにいたしましょう。