葬儀・仏事豆知識

公開日2022/10/02
更新日2022/11/01
仏事・法要編

卒塔婆について教えて

目次

    卒塔婆は誰が立てるの?いつまで立てておくの?

    卒塔婆(そとうば)とは塔婆(とうば)ともいい、仏塔(五輪塔を元にした形)でご先祖様の供養のために用いられるものです。

    基本的には法要の施主や、故人と近しい方がご住職に依頼して命日、年忌法要、お盆、お彼岸に用意されることが多いです。

    卒塔婆を立てることは、ご先祖様の追善供養としてだけでなく、自分の善行にもなると考えられています。

     細長い木の板でできており、表面には梵字や戒名、年回忌、施主名が入ります。裏面には費用を出した人の名前が入ります。
    数え方は大きい卒塔婆は(〇〇基)、小さな卒塔婆は(〇〇本)とすることが多いようですが、地域性もあります。

    また宗派(浄土真宗)によっては卒塔婆を用いません。
    不明なことはご住職様にご相談されるとよろしいでしょう。  

    卒塔婆はご住職様が書くことが多いです。
    施主の方は法事の日取りをご相談する際に、卒塔婆の料金を確認しておきます。
    料金は3千円から1万円位といわれています。

    また、ご出席いただける皆様には、法要のご案内ともに卒塔婆をいただけるかも確認をしておきます。
     
    卒塔婆は次に立てる時に古い物を下げてお寺でお焚き上げをしていただきますが、目安としては木が朽ちたり、字が薄くなって読めなくなったりする前に下げることが望ましいとされています。

    あまりに長期間放置して、朽ちてしまった卒塔婆はお墓の景観を損ねるだけでなく、強風などを受けた際に、周囲に飛ばされて破損したりする恐れがあるためです。

    卒塔婆の片づけ方は霊園やお寺側で指定している場合もあるので、まずは管理者へ確認をされることをおすすめいたします。

    卒塔婆をお願いする方法は?

    皆様に出される法要のご案内状に卒塔婆をいただけるかを記しておきます。  

    往復はがきを利用した法要のご案内状 例です


    施主は卒塔婆を申し込まれた方のお名前フルネームをお寺から指定された申込書または白い紙に記して卒塔婆料と表書きのある封筒に入れて法要までに余裕を持ってご住職にお願いをします。  

    卒塔婆を依頼された方はお香典とは別に「御塔婆料」「御塔婆供養料」と表書きをした封筒に入れて大抵は法要の当日に施主にお渡しします。  

     

    合わせて読みたい

    公開日2024/05/10
    更新日2024/05/10
    仏事・法要編

    戒名をもらうタイミングはいつ?

    『戒名(かいみょう)』とは、出家をした僧侶や信者に生前に与えられる「仏様の弟子としての新しい名前」のことです。 戒名の「戒」には「戒め(いましめ)」という意味があり、これは修行中に守るべき戒律のことを指します。『戒名』は、仏教の教えを学び、日々修行を重ねながらこの厳しい戒律を守ることを約束した証として授かるものでした。 出家していない一般の人でも戒名を授かることができるようになったのは江戸時代からといわれています。  
    もっと読む
    公開日2023/06/13
    更新日2023/06/20
    仏事・法要編

    盆提灯について

    ご先祖様は提灯の明かりを目印にお戻りになると言われており、ご先祖様の迎え火としての意味があります。 ご先祖様をお迎えするために欠かせないご先祖様へのお飾りのひとつです。お買い求めの時期はお盆前の6月から7月が中心となりますので早めに準備しておきましょう。吊り下げ型や床置き型など種類は様々あります。
    もっと読む
    公開日2023/06/12
    更新日2023/06/20
    仏事・法要編

    お盆の流れと飾り方

    お盆はご先祖様のお里帰りです。 ご家族で心を込めて、お迎えしたいものです。   東京をはじめ7月に行われるお盆(新盆・7月盆)が主流の地域と、8月13日~16日に行われる旧盆(8月盆)の地域があります。 ご先祖様が帰ってくる日を迎えるために必要なものは計画的に準備するのがよいでしょう。直前になってあわてないように、流れを確認しておきましょう。
    もっと読む
    公開日2023/04/26
    更新日2023/05/18
    仏事・法要編

    法要のお返し 気をつけることは?

    法要に出席してくださったお礼としてお返し物をご用意します。お渡しする品物は「返礼品」「引き物」「手土産」などと言われます。 お茶やのりや菓子折など召し上がるものやタオル等日常的に使用する消耗品、最近はカタログギフトなども人気です。 法要当日に出席者へお礼のご挨拶と共にお渡しします
    もっと読む
    公開日2023/04/26
    更新日2023/04/26
    仏事・法要編

    しっかり知りたい 命日のこと

    「命日」といえば、一般的には「亡くなられた日」を指します。 しかし本来は「祥月命日」と「月命日」とがあり、それぞれ別の意味があります。 ■祥月命日 「祥月」とは亡くなられた同じ月、「命日」は亡くなられた日にちをさしますので、「祥月命日」は年に1回です。 ■月命日 それに対して「月命日」は、毎月の亡くなられた日にちを指します。
    もっと読む
    公開日2023/03/05
    更新日2023/11/07
    仏事・法要編

    お香典返しの時期と気をつけることは?

    お香典返しは、「故人様に関する弔事が滞りなく終わりました」という報告とお礼を兼ねたものとして、四十九日法要の終了後にお届けします。忌明け(四十九日)の翌日から、1か月くらいの間に先様に届くようにご用意されるとよいと言われています。 お香典返しは仏教の慣習ですが、神式やキリスト教式の葬儀を行った場合でも同様にご用意することが一般的です。亡くなられてから1か月くらいを目安にお届けされる方が多くいらっしゃいます。
    もっと読む