祝い事は延ばせ仏事は取り越せ
「いわいごとは のばせ ぶつじは とりこせ」
といわれます。
祝いの行事、つまり慶事(けいじ)は慎重にして遅れてするくらいが良いが、仏事、つまり弔事(ちょうじ)は反対に早めに繰り上げて行うほうが良いという意味です。
例えば入学式など、お祝いを贈りたい先様にご不幸が起きたときは、お祝いをいったん取りやめて、先にお悔みを優先させるということです。
喪中のとき、入学祝を差し上げてもいいいの?
入園、入学、卒業、成人式そして就職。お子様ご本人にとっては初めて迎える大切な人生の節目です。
お相手が喪中であってもお祝いをしたいというお気持は自然なことと存じます。
先様のご意向を伺って、忌明けが済んだころにお気持をお伝えしてはいかかでしょう。
贈る側が喪中のときは、お相手はそうではないのでいつも通り贈られても良いとされています。
どうしても気になるときは自分たちの忌明けが済んでから贈られるとよろしいでしょう。
結婚式を挙げたので内祝いを送ります。もし、先様にご不幸があったときはどうするの?
ご不幸のあった先様には「結婚内祝」をおくるタイミングをずらすとよいでしょう。
時期は先様の忌明けが済んでからにします。
もし、忌明けが分からない時はご不幸を知ってから2~3週間を過ぎたころを目安にします。
故人様へのお悔やみとお礼の気持ちが伝わるようにお手紙をそえると丁寧でしょう。
このときの表書きと体裁ですが「内祝」、「御礼」のどちらでも良いとされています。
体裁は結婚を表す紅白10本の結び切りの水引でのし紙でもよいですが、控えめになさりたいときは白奉書紙または白無地短冊にします。