お数珠を持つ意味は?
お悔みの場に用いるイメージのあるお数珠(念珠)ですが、もともとお経を唱えた回数を数えるための仏具です。本来数珠が必要なのは、お経を唱える僧侶です。
しかし、数珠には魔除けや厄除けという意味がある事や、仏様に礼拝する際に失礼に当たらないようにという考えが広まり、数珠を持つことが一般的になりました。その為現在では、故人に対しての敬意を表す、供養を願うという意味でも、葬儀に参列する際に数珠を持つのが基本マナーとなりました。
ご自宅へのご弔問、お数珠は持っていきますか?
お葬式やご法要以外では、数珠をお持ちになる方は少ないと思います。
お気持を込めて手を合わせて差し上げることが大切です。
数珠の玉の数に決まりがありますか?
宗派によって考えは異なりますが、人間の煩悩が108あるといわれるため、本来の本式数珠の玉の数は108個とされています。
普段よく目にする一連のお数珠は略式数珠で、玉の大小で違いますが、玉の数は25~40個位です。基本的な仏教の宗派であれば対応できると言われています。
男性用・女性用・子供用、様々な木や石でできた数珠がありますので、仏具店でぜひ相談してみてください。
数珠の珠が煩悩を払ってくれるという意味もあります。心をこめて手を合わせましょう。
お数珠は貸し借りをしてもいいですか?
お数珠にはお守りの意味合いもあります。お守りを貸し借りしないのと同じにお数珠もお一人お一人のもので貸し借りはしません。でも、代々受け継いで行くことはとても良いことです。
大切にお使いになられたお数珠をお子様やお孫様へお譲りして、新たにご自身のお数珠をお求めになられる方もいらっしゃいます。
お数珠のお手入れ
基本、使われた後は柔らかい乾いた布などで軽くふき取ってください。特に珊瑚、真珠等の素材は手の油や汗に弱いため手入れはかかせません。どのような素材の珠も水洗いや洗剤などを使うのは避けます。
数珠をしまっておく時は、房がよれてしまわないように数珠袋や桐箱に納めます。木の実の珠の場合には、虫がつくことがありますので防虫剤などを入れておくと安心です。このとき、防虫剤が直接房に触れて変色しないよう気をつけます。
数珠を繋いでいる紐は永くお使いいただくうちに、どうしても繊維の疲労、摩耗などで切れることがあります。仏具店で糸替えもいたしますのでご相談ください。
お仏壇のセレモアではお数珠のお手入れや糸替えのご相談を承っております。お気軽にお問合せください。