葬儀・仏事豆知識

公開日2024/06/19
更新日2024/06/19
仏壇・仏具・墓

遺骨を家に置いたままでもいいの?

目次

    遺骨の保管について、法律があるの?

    火葬やお墓については、民法の「墓地、埋葬に関する法律」(墓埋法=ぼまいほう)で決められています。

    この第4条に「埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行ってはならない」とあります。 焼骨(しょうこつ)とは火葬されたご遺骨のことです。

    つまり、「ご遺骨を埋蔵する場合には墓地に限る」のであって、自宅での遺骨保管までは規制はしていないということです。

    遺骨はいつまでも家に置いていいの?

    法律では遺骨を室内に置いておくことに期限はありません。

    「納骨しないと故人が成仏できないのではないか」という考え方から以前は四十九日までにお墓を用意して納骨する傾向にありましたが、今はそれぞれのお考えやライフスタイルに合わせて柔軟に捉えられるようになりました。

     

    納骨には時間と手続きが必要です。

    特に新たにお墓を求められる場合は将来にわたりお墓を守る義務のある「祭祀の承継者(さいしのしょうけいしゃ)」を決めなければなりません。

    一度納めてしまうと中々自由になりませんので関係する皆様がご納得できるまで十分にお考えになることをお勧めします。

     

     

    遺骨はどこに置くといいの?

    自宅でご遺骨を保管するときは湿度の低い直射日光の当たらない場所にします。骨壺は重さもあって危険なので高い場所は避けましょう。

     

    仏間や仏壇がある家なら、そちらはいかがでしょう?

    仏壇は本来、信仰の対象でもある本尊を祀るものですので、遺骨を仏壇に置くのはあまり適切ではありませんが、最近では桐の箱のまま収容できるように設計された収納棚付きの仏壇もあります。

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    お墓を建てるとき 生前建立とは何ですか?

    生前にお墓を建てる「生前建立(せいぜんこんりゅう)」はとても縁起が良くおめでたいことで、長寿や子孫繁栄、家内円満に恵まれるとも言われます。さらにご自身のお考えのもと、計画的に費用、お墓の場所そして石材店を選べるという利点も大きいです。このようなお墓は「寿陵墓(じゅりょうぼ)」や「生前墓」と呼ばれ、仏教では完成後、入魂の法要「開眼供養(かいげんくよう)」をします。  
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    初めてのお墓、いつまでに建てますか?

    お墓はいつまでに建てなければならないという決まりはありませんが、初めてお墓を建てる「建立(こんりゅう)」時期としては、それぞれの宗教の祭礼に合わせて、例えば仏式なら一周忌法要や三回忌法要に間に合うようになさる方が多いです。それは法要で皆様にお集まりいただく機会に合わせて、お墓の「開眼供養(かいげんくよう)」と納骨を一緒にされたいとのお考えからです。またご遺骨は、それまで自宅にご安置しておかれても何ら問題はありません。それでも建墓まで「故人が落ち着かないのでは」というご心配があるなら有料になりますが、寺院や納骨堂などに一時預けることもできます。
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