遺骨の保管について、法律があるの?
火葬やお墓については、民法の「墓地、埋葬に関する法律」(墓埋法=ぼまいほう)で決められています。
この第4条に「埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行ってはならない」とあります。 焼骨(しょうこつ)とは火葬されたご遺骨のことです。
つまり、「ご遺骨を埋蔵する場合には墓地に限る」のであって、自宅での遺骨保管までは規制はしていないということです。
遺骨はいつまでも家に置いていいの?
法律では遺骨を室内に置いておくことに期限はありません。
「納骨しないと故人が成仏できないのではないか」という考え方から以前は四十九日までにお墓を用意して納骨する傾向にありましたが、今はそれぞれのお考えやライフスタイルに合わせて柔軟に捉えられるようになりました。
納骨には時間と手続きが必要です。
特に新たにお墓を求められる場合は将来にわたりお墓を守る義務のある「祭祀の承継者(さいしのしょうけいしゃ)」を決めなければなりません。
一度納めてしまうと中々自由になりませんので関係する皆様がご納得できるまで十分にお考えになることをお勧めします。
遺骨はどこに置くといいの?
自宅でご遺骨を保管するときは湿度の低い直射日光の当たらない場所にします。骨壺は重さもあって危険なので高い場所は避けましょう。
仏間や仏壇がある家なら、そちらはいかがでしょう?
仏壇は本来、信仰の対象でもある本尊を祀るものですので、遺骨を仏壇に置くのはあまり適切ではありませんが、最近では桐の箱のまま収容できるように設計された収納棚付きの仏壇もあります。