仏事・法要編
公開日2022/11/10
更新日2022/11/26
「喪中御見舞」のお返しは?
「喪中はがき」で訃報を知ることがあります。
特に年賀状で互いの無事を確かめ合っているというようなご関係の場合は、年賀はがきが発売される11月が近づくころに届くことが増えてきます。
「喪中はがき」でお亡くなりになられたことを初めて知った方から、故人様に大げさにならない程度でお悔やみの気持ちを込めて「喪中御見舞」でお線香をいただくことは多いです。
一方、いただいたご遺族は何かお返しをしなくてはと考えられると思います。しかし、この場合には、負担をかけずに「ご愁傷様でした」との気持ちを伝えたいというお相手様の思いをありがたく頂戴しておくだけでよいと言われています。
その代わり、お気持に対する御礼状は必ずお出ししましょう。
もっと読む
公開日2022/11/05
更新日2023/05/19
喪中のときの「御歳暮」「御中元」
お歳暮、御中元は季節のご挨拶としての贈り物です。贈る側が喪中の時であっても先様にとってご不幸なことではありませんのでいつも通り贈られてよいと考えます。
気になるようでしたら、四十九日(忌明け)を過ぎてから贈られるとよろしいでしょう。忌明けまでは日常生活から距離をおき、この間は物を送ったり、積極的に出向くことは控えることとされています。
もっと読む
公開日2022/10/17
更新日2022/10/31
ご住職様やお寺へのお礼 「御経料」と「戒名料」
「御布施」とはご住職様へのお礼とお考えください。 葬儀・法要の時に読経していただいたお礼や、お戒名を授けていただいたお礼としてお渡しするものです。
お葬儀のときの御経料と戒名料は「御布施」として一つにまとめてお渡しすることが多いのですが、ご住職様のお考えで「戒名料」は分けて欲しいとおっしゃる場合もあります。
ご心配な状態のご家族がいらっしゃるときは、ご住職様に「万が一の葬儀の際は、お勤めをよろしくお願いします」のご挨拶をかねて、ご住職様のお考えをあらかじめ伺っておかれることをおすすめします。
もっと読む
公開日2022/10/17
更新日2022/10/31
ご住職様やお寺のお礼 御布施と回向料
どちらも葬儀や法要などで僧侶にお読経をお願いしたときにお渡しするお礼のことです。葬儀でも法要でも「御布施」として金子でお渡しすることが多いですがどちらでも失礼ではありません。施主様のお考えもあると思います。また、その地域の慣習もあるでしょう。
本来、御布施は「施す」ことを意味していて、金銭のことだけを指す言葉ではありません。見返りを求めずに施されるもの全てであり、人のためにできることをするという思いの現れなのです。 一方、「回向(えこう)」の意味は僧侶が修めた功徳を他に(故人)に回して自他ともに仏果を得ようとする意味があります。差し向けていただいた功徳に対する御礼が「回向料」です。 厳密には意味が違いますので知識として覚えておかれるとよろしいでしょう。
もっと読む
公開日2022/10/17
更新日2022/10/26
ご住職様やお寺のお礼 御布施を入れる袋と渡し方
御布施は奉書紙(ほうしょし)で包んでお渡しするのが一般的でしたが、既にお布施と印刷されている袋を使われてもよろしいでしょう。但し、お包みする金額で袋の大きさも変わりますので百貨店や大型文具店にご相談ください。 ある程度の額になると袋に入らず、やはり奉書紙でお包みする必要があるからです。大型の封筒でも30万円位が目安だそうです。 表書きは「御布施」として名入れは喪主の姓名を書きます。 裏面に、住所、氏名、金額を書きます。金額の頭に「金」をつけ、数字は、「壱」、「弐」などのように漢数字を使用し最後に「圓」と書きます。
お札は肖像画のある面を上に向けます。僧侶への感謝の気持ちを示すためにも新札を用意するのが望ましいでしょう。
「御布施」は直接手渡しをすることは失礼になります。 ご自宅であれば小さなお盆(切手盆)の上に置くか、袱紗(ふくさ)の上に置いてご住職様から見て正面になるようにしてお渡しします。日持ちするお菓子やお茶を地味な包装紙にお包して、それをお盆代わりにしてお渡ししてもよいでしょう。
「御車代」や「御膳料」を併せてお渡しする場合は、「御布施」が一番上になるように袋を重ねます。
お盆、袱紗、菓子折りのいずれも場合も、畳や床の上に直に置いて押し出すようにはせず、手渡しするのがマナーです。
葬儀社から紹介されたご住職様であれば御布施をお渡しする機会を案内してくれますのでそれに合わせます。菩提寺の場合は後日、葬儀のお礼にお伺いした時にお渡しするか、葬儀の時にお渡しするかを事前にお伺いしておかれるとよろしいでしょう。
もっと読む
公開日2022/10/02
更新日2022/11/01
卒塔婆について教えて
卒塔婆(そとうば)とは塔婆(とうば)ともいい、仏塔(五輪塔を元にした形)でご先祖様の供養のために用いられるものです。
基本的には法要の施主や、故人と近しい方がご住職に依頼して命日、年忌法要、お盆、お彼岸に用意されることが多いです。
卒塔婆を立てることは、ご先祖様の追善供養としてだけでなく、自分の善行にもなると考えられています。
細長い木の板でできており、表面には梵字や戒名、年回忌、施主名が入ります。裏面には費用を出した人の名前が入ります。数え方は大きい卒塔婆は(〇〇基)、小さな卒塔婆は(〇〇本)とすることが多いようですが、地域性もあります。
また宗派(浄土真宗)によっては卒塔婆を用いません。不明なことはご住職様にご相談されるとよろしいでしょう。
卒塔婆はご住職様が書くことが多いです。施主の方は法事の日取りをご相談する際に、卒塔婆の料金を確認しておきます。料金は3千円から1万円位といわれています。
また、ご出席いただける皆様には、法要のご案内ともに卒塔婆をいただけるかも確認をしておきます。 卒塔婆は次に立てる時に古い物を下げてお寺でお焚き上げをしていただきますが、目安としては木が朽ちたり、字が薄くなって読めなくなったりする前に下げることが望ましいとされています。
あまりに長期間放置して、朽ちてしまった卒塔婆はお墓の景観を損ねるだけでなく、強風などを受けた際に、周囲に飛ばされて破損したりする恐れがあるためです。
卒塔婆の片づけ方は霊園やお寺側で指定している場合もあるので、まずは管理者へ確認をされることをおすすめいたします。
もっと読む